名曲名盤ベスト3 ガーシュウィン/ラプソディー・イン・ブルー

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クラシック 名曲名盤ベスト3
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ガーシュウィン/ラプソディー・イン・ブルー

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名曲名盤ベスト3 ガーシュウィン/ラプソディー・イン・ブルー

20世紀、アメリカ合衆国は、ストラヴィンスキー、バルトーク、シェーンベルクなど、政変や戦争によって祖国を追われた多くの作曲家を、欧州から迎入れてきた。それらの作曲家とは別に、アメリカ独自の音楽を開拓していった作曲家もいる。「アパラチアの春」のアーロン・コープランド、「グランド・キャニオン」のファーディ・グローフェ、サミュエル・バーバー、チャールズ・アイヴズなどが代表的な存在だが、なかでも最もポピュラーな人気を獲得したのが、ジョージ・ガーシュウィン(1898−1937)だろう。
ガーシュウィンはブルックリンの貧しい家庭に育ったが、15歳で高校を中退し、ティン・パン・アレイで楽譜販売のためのピアノ弾きの仕事に就いた。その頃から兄・アイラとのコンビでポピュラー・ソングの作曲をはじめ、21歳の時(1919年)に書いた「スワニー」がアル・ジョルスンの歌によって大ヒット。以後、フレッドとアデールのアステア姉弟、ボブ・ホープ、ジミー・デュランテなど、当時のスターたちはこぞって彼のナンバーをレパートリーに加え、ソング・ライターとしての名声は高まっていった。

初めてのシンフォニックな作品「ラプソディー・イン・ブルー」は、バンド・リーダーのポール・ホワイトマンが主宰するシンフォニック・ジャズ・コンサートのために、公演の約1ヶ月前に作曲依頼された。オーケストレーションに、ホワイトマン楽団のアレンジャーだったファーディ・グローフェが協力している。(現在ピアノとオーケストラによって演奏されているスコアは、グローフェによって再度編曲された1942年度版)
途中にピアノ独奏をはさみ、大都会ニューヨークの活気ある情景を、流れるように一気に描き出してゆく。名演となるか否かの鍵は、ピアノ奏者のスウィング感にかかっているが、ジャズを本業としているピアニストは、オーケストラ部分に(ジャズのスピリットといえる)アドリブを制約されてしまうことから、あまり演奏したがらない。
初演は1924年2月12日、ニューヨークのエオリアン・ホール。演奏はガーシュウィン本人のピアノとポール・ホワイトマン楽団だった。当日の招待席にはストラヴィンスキー、ラフマニノフ、ハイフェッツ、クライスラーなど錚々たる音楽家たちがずらりと顔を並べており、シンフォニック・ジャズに寄せられた当時の関心の強さを示している。(あのショスタコーヴィチも、「ピアノ協奏曲第1番」でシンフォニック・ジャズに挑戦しているくらいだ)

初演は好評を博し、マスコミは新しいアメリカン・ミュージックの誕生を大々的に喧伝した。一躍楽壇の寵児となったガーシュウィンは、従来のポピュラー・ソングの作曲に加え、管弦楽用の作曲も積極的に手掛けるようになる。しかし、多忙を極めた1937年の夏、脳腫瘍に冒され、38歳の若さで生涯を終えてしまった。シェーンベルクは、「私は自分にとってかけがいのない、愛すべき友人を失いました」と、ラジオ放送のなかで弔辞を読み上げた。
ジョージ・ガーシュウィンが20世紀に残したヒット・ナンバーの数々は、世界中の歌手によって今日も歌い継がれ、またその一方で「ラプソディー・イン・ブルー」「パリのアメリカ人」「ピアノ協奏曲へ長調」などの管弦楽作品も、コンサートの定番プログラムとして頻繁に演奏されている。

バーンスタイン指揮コロンビア交響楽団 Amazon-Associates

レナード・バーンスタイン指揮 コロンビア交響楽団

(Columbia/Sony/輸入盤) 1959年録音 NicePrice!

バーンスタイン自身がピアノも演奏するコロムビア盤は、まるで自作の曲を演奏しているような縦横無尽さで、大都会ニューヨークの喧噪をエネルギッシュに活写。
同時収録の「パリのアメリカ人」(LPではB面だった)も同曲の決定的名演で、LP時代からこのレコードは、ガーシュウィンのスタンダード・ディスクとされてきた。残念ながら国内盤は廃盤になっているようなので、ここでは輸入盤を採り上げておく。
バーンスタインにはロサンゼルス・フィルを指揮(ピアノ演奏も)した1982年のライヴ録音(Grammophon)もあり、そちらのほうが音質は優れているが、いささか繊細過ぎてメリハリに欠け、コロムビア盤ほどエネルギーが感じられない。

2009.2 追記
米国Sonyから GreatPerformance シリーズの1枚として再発売された現行盤には、アンドレ・プレヴィン(ピアノ)&アンドレ・コステラネッツ管弦楽団による「ヘ調のピアノ協奏曲」が追加収録されていて、さらにお買い得になってます。

 
フィドラー指揮ボストン・ポップス管弦楽団 Amazon-Associates

アーサー・フィードラー指揮 ボストン・ポップス管弦楽団

(RCA/輸入盤) 1959年録音

こちらもLP時代から、同曲の代表的名演として支持されてきた名盤。
ボストン・ポップスは、技巧派ぞろいのボストン交響楽団を母体とした大衆向けオーケストラ。ピアノは、1942年にNBC交響楽団(指揮はトスカニーニ)で「ラプソディー・イン・ブルー」を演奏し、後にガーシュウィン・ナンバーのトランスクリプション作品も発表しているアール・ワイルド。
「ピアノ協奏曲ヘ長調」、「パリのアメリカ人」、「アイ・ガット・リズム」による変奏曲を同時収録。「パリのアメリカ人」の、ダイナミックで色彩感豊かな演奏も超オススメ!
24bit/96kHzのデジタル・リマスタリング処理により、音質はアナログ録音の最高水準を再現。

2009.2 追記
現行盤は Hybrid SACD マスタリング(ハイブリッド仕様なので通常のオーディオ・システムでも再生可能)。「キューバ序曲」も追加収録されています。

 
アンドレ・プレヴィン指揮ピッツバーグ交響楽団 Amazon-Associates

アンドレ・プレヴィン指揮 ピッツバーグ交響楽団

(Philips) 1984年録音

原曲を大胆にカットしたアレンジだが、ウエストコースト・ジャズの名プレイヤーとして活躍したアンドレ・プレヴィンならではのスウィンギーなピアノプレイが冴えまくっている。
「パリのアメリカ人」、「ピアノ協奏曲ヘ長調」を同時収録。
プレヴィンには、ロンドン交響楽団と競演した1971年録音盤(EMI/輸入盤)もある。

 

[コラム]

ガーシュウィン・ストーリー1:ラプソディー・イン・ブルー (2007年10月01日)超オススメ!
ガーシュウィン・ストーリー2:へ調のピアノ協奏曲 (2007年10月05日)
ガーシュウィン・ストーリー3:パリのアメリカ人 (2007年10月16日)
のだめカンタービレ:和製ビッグバンド? 「ラプソディー・イン・ブルー」 (2007年09月30日)

[Another Disc]

ガーシュウィン/ラプソディー・イン・ブルー (輸入盤)  ジョージ・ガーシュウィン
レナード・バーンスタイン  アーサー・フィードラー  アンドレ・プレヴィン
ジョージ・ガーシュウィン(ピアノ)&ポール・ホワイトマン楽団の「ラプソディ・イン・ブルー」

[楽譜 Sheet Music & Scores]

ジョージ・ガーシュウィン(和書)  楽譜・スコア(洋書)
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