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ジェフリー・アーチャーは、1940年４月、ロンドン生まれ。
オックスフォード大学卒業後、アロー・エンタープライズを設立。1969年、保守党下院議員となる。73年にカナダのインチキ油田会社に投資して破産。74年の総選挙で落選。78年、失った財産を取り戻すため、自身の体験を基にしたコンゲーム小説 『百万ドルをとり返せ！』 を出版。これが大ヒットし、借金を完済。２作目『大統領に知らせますか？』も好評。続く３作目『ケインとアベル』以降はミステリー／サスペンスを離れ、大河ロマンスを執筆。出版される作品すべてがベストセラーを記録。
85年に上院議員に当選し政界復帰するものの、翌86年にスキャンダルで辞任。99年には偽証罪に問われ、2001年７月に裁判で実刑が確定。2003年７月に執行猶予となり獄中記を出版。現在は社会復帰し、絵画盗難を題材とした新作を執筆中。作品以上に波瀾万丈な人生をおくっている。
ポーランド移民の子、ハーヴェイ・メトカーフは幼い頃に両親に先立たれ、苦労しながらニューヨーク証券取引所の大物にのし上がった。銀行頭取の娘と結婚し、不自由のない暮らしぶりだったが、いかさま商売の醍醐味を忘れることはできない。彼は北海での油田開発に目を付けると、ただちにインチキ会社を設立、百万ドルを「合法的に」搾取する。
被害にあい破産してしまった４人の投資家（数学教授、医者、画商、貴族の子孫）は、お互いの専門知識を活かし、メトカーフに騙し取られた百万ドルを、原題どおり「１ペニーも多くなく、１ペニーも少なくなく」ぴったり奪い返す計画を立てる。
ユーモアを交えたコンゲーム（詐欺）小説の傑作。
ＦＢＩワシントン支局は、大統領暗殺計画の情報をキャッチした。陰謀には上院議員も加わっているようだ。捜査が開始されると２人の捜査官が殺害された。
新米捜査官マークは、恋人の父親の上院議員に、疑惑の目を向ける。
８日間にわたる捜査と暗殺阻止の動きをダイナミックに描いた、緊迫感たっぷりのサスペンス編。ＦＢＩやホワイトハウスの取材も抜かりなく、リアリティたっぷり。初出から10年後の1987年に、登場人物や時代設定を（当時の）現代に改訂した「新版」がリリースされた。
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